機械式時計のおススメ本

筆者がこれまで読んできた時計に関するおススメ本を紹介します。

腕時計一生もの 並木浩一著

筆者のバイブル的な本です。
新書なので、値段もリーズナブルですし、ボリュームもほどほどのため、期がるに読める一冊です。

まず機械式時計を買ってみようかなぁと思う人はこの本をお勧めします。
アホみたいに高額な時計の紹介もありますが、エントリーモデルの紹介もあり、初心者でも楽しめる本だと思います。

時計を選ぶ際の指南書のような形をとっており、時計を①デザイン②ムーブメント③機能④性能⑤歴史⑥素材⑦象徴とイメージ⑧作家とブランドといった8つ観点から紹介しています。

個人的に面白かったのは最後の各ブランドの褒めどころの個所です。
筆者が様々な時計ブランドを一言で紹介しており、以下、いくつか紹介します。

  • カルティエ:最高峰の宝飾店で、腕時計も別格
  • ヴァシュロンコンスタンタン:100ね二女にわたって使われるヴァシュロンのシンボル「マルタ十字」の威光は半端な時計通を黙らせる。
  • ブレゲ:腕時計の超名門。始祖は「腕時計の歴史を200年早めた男」ブレゲ
  • パテックフィリップ:スイス時計会を睥睨する天上界のブランド。「スイス三大時計メーカー」でも頭一つ上の存在
  • IWC:虚飾をそぎ落とした「美しい機械」。独特の時計感が身上

100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?

機械式時計を気軽に勉強したい方にお勧めのマンガ。

時計のことがさっぱりわからない漫画家のマキさんが、時計オタクの方々に時計のあれこれを教えられ、最終的には時計を買うというマンガです。
アンティークの紹介、オーバーホールの必要性、正規代理店での購入の大切さなど、機械式時計に関するすべてを学べるといっても過言ではありません。

基礎的な内容が多いことから、初心者向けかもしれませんが、風防の人工サファイアやルミノバの話などマニアックな話もありますので、幅広い層の方々が楽しめると思います。
こちらの書籍は続編もありますので、是非2冊同時に読んでみてはいかがでしょうか。


アイコニックピースの肖像 名機30(東京カレンダーMOOKS)

筆者の中で東京カレンダーというのは港区おじさんや港区女子が登場するくだらないポエムな雑誌という印象ですが、この本のような硬派な本も作っています。

その名の通り、時計会のレジェンドともいうべき名機30モデルを紹介した本となります。
名機と言われるモデルはマイナーチェンジを繰り返しており、その初代から現行モデルまでを時系列を追って紹介しており、マイナーチェンジの個所などをたどれるようになっています。
単純な紹介だけではなく、機能面、歴史面についても解説されており、非常に濃い本になっています。

名機30機中、複数のモデルが紹介されているのは、パテックフィリップ(ノーチラス、カラトラバ、永久カレンダー)とランゲ(ランゲ1、ダトグラフ、1815)の2ブランドです。
ランゲの歴史や、モデル数を考えると、ランゲの凄さを実感します。

筆者はランゲ1を買う間にこの本を読んでますますランゲ1にひかれていきました。

パテックフィリップ大図鑑 オールドパテックを極める。

その名の通り、アンティークのパテックフィリップのみをまとめた雑誌です。
おそらくアンティークパテックの在庫が減る一方の現在、これ以上詳しいオールドパテックの本は今後も出てこないのではないでしょうか。

私は1回目の時計を買った時も2回目のときもいずれもアンティークパテックが候補に挙がっており、この本を見ながら自分が欲しいアンティークパテックを思い描きながら、シェルマンとかのウェブサイトを見ていました。

この本を見ると今の時計の良さもあるでしょうが、針の1つ1つ見ても昔の方が、より時間をかけて丁寧に作られているように思います。
この本に載っているアンティークパテックの大半はもう現代では手に入らないものが多いかもしれませんので、その名の通り、図解のような形で永久保存版の図書になるかもしれません。

2020年4月24日現在でAMAZONの中古価格が12,600円が最安値となっており、パテックだけなく、この本もとても値上がりしています。
筆者は状態のよい書籍を持っているため、このまま寝かして値段が上がるのを待とうと思います笑