台東区の認可保育園、認証保育所等の保育所検討ブログ

台東区における認可保育園と認証保育所等について料金を中心にまとめました。
筆者は今秋に出産を控えており、共働きの予定のため、0歳児から保育園等に預ける予定です。
保育園等については各区単位でウェブサイトがあり、台東区にもウェブサイトはあるものの非常に見にくいため整理しました。
なお、本ブログは台東区を対象としており、他の区とは事情が異なる可能性があることご了承ください。

台東区では「保育利用のご案内」という資料がウェブサイトに掲示されており、こちらが参考になります。リンクはこちら
以下、「台東区の資料」と略します。

保育園、保育所の分類

  • 認可保育園:国が定めた設置基準をクリアして都道府県知事に認可された施設
    区立だけでなく私立の認可保育園もあります。
  • 区立の認可外保育施設:台東区が開設し、民間事業者が運営する認可外の保育施設。認可外ではあるものの、認可保育園と同等の施設基準、職員配置、保育内容で運営している。
    台東区には、御徒町保育室、北上野保育室の2つがあるようです。
  • 認証保育所:国による認可は得ていないものの、東京都独自の基準により設置された保育所で、民間企業を含む多様な事業者がサービスを提供している。
    全国一律のルールである認可保育園のルールだと東京などの大都市にはそぐわない面があり、大都市の特徴を踏まえた基準を別途設け、その基準をパスした施設になります。
    台東区にはゆらりん上野保育園など8か所の認証保育所があるようです。

認可保育園、認証保育所の料金

保育所を考える中で一番の検討事項は料金だと思います。
先生いいとか、雰囲気がいいとかなどはネットの口コミ等で確認はできますが、主観的な判断でしかなく、筆者はあまり参考にはしていません。
もちろん、実際に決める段階では実際に保育所に足を運んで検討する予定ではありますが、現時点ではその前段階ですので、ここでは料金に絞って比較してみたいと思います。

認可保育園の料金

認可保育園の料金は世帯年収(正確に言うと区民税の所得割額)に応じて変動します。
3歳児未満の月額の保育料は0円~74,700円とかなりブレます。

額面の給料と区民税、保育料の関係はざっくり以下となります。

  • 額面年収(500万円):区民税所得割額(約14万円):保育料(28,800円)
  • 額面年収(750万円):区民税所得割額(約24万円):保育料(35,900円)
  • 額面年収(1,000万円):区民税所得割額(約37万円):保育料(53,300円)
  • 額面年収(1,250万円):区民税所得割額(約51万円):保育料(67,100円)
  • 額面年収(1,500万円):区民税所得割額(約67万円):保育料(73,600円)

※額面給料と区民税所得割額の関係はあくまで一例として示したものであり、人によってまちまちですので、参考程度にお考え下さい。

また上記の保育料は標準的なプランの料金であり、延長保育や時短保育の選択などによっても変動します。
詳細は冒頭でリンクを記載した台東区の資料のP26, P28をご参照ください。

細かい話ですが、毎年4月から8月分の保育料は前年度の区民税で決定し、9月~3月分までの保育料はその年度の区民税額で計算するそうです(リンクはこちら

認証保育所の料金

認証保育所は保育所ごとに料金を設定しています。
認可保育園とは違って、世帯年収に応じた保育料の変動はありません。

筆者が調べた2つの認証保育所の料金は以下の通りです。

  • ポピンズナーサリースクール駒形:月額保育料(49,000円~94,000円)
    保育料は年齢と設定時間により異なるようです。また、これとは別途入園料として入園時に52,500円必要とのことです。
  • ポケットランド入谷:56,000円
    0歳児で8時間の場合の料金です。また、これとは別途入園料として20,000円必要とのことです。

こうしてみた場合、年収によっては認証保育園が認可保育園と比較して一概に高額ではないというのは筆者にとって新たな発見でした。

認証保育所の助成金

認証保育所には助成金制度があり、簡単に言うと、認可保育園に入園した場合の保育料と認証保育所等の保育料の差額の一部を補助してくれるというものです。
助成金は年4回3カ月ごとに交付され、0~2歳児クラスで第1子であれば1回あたり最高で4万円まで支給されるようです。

詳細はこちらをご参照ください。

各保育施設の無償化

台東区には保育施設の無償化制度もあり、概要は以下の通りです。

対象施設対象者内容
認可保育園等3~5歳児クラス:全世帯

0~2歳児クラス:住民税非課税世帯

保育料ゼロ
認証保育所

認可外保育施設(証明書有)

3~5歳児クラス:全世帯

0~2歳児クラス:住民税非課税世帯

3~5歳児クラス:57,000円

0~2歳児クラス:67,000円

を上限に補助

認可外保育施設(証明書有)

ベビーシッターなど

同上3~5歳児クラス:37,000円

0~2歳児クラス:42,000円

を上限に補助

色々ありますが、0歳児は住民税非課税世帯のみが対象ですので、該当する人は多くないのではないでしょうか。
詳細は台東区の資料のP33を参照ください。

認可保育園と認証保育所の申し込み手続き

筆者らは産休は取得するものの、育休は取得せずに保育所に預けることを想定しています(出産後の産休は産後8週間)。
しかし、認可保育園だと最短で「生後56日目の翌月の1日」からしか預けることはできないため、現実的には、ある程度の育休も取らざるを得ない状況です。

他方で、上記で紹介した2つの認証保育所は、ウェブサイトを見る限り、生後57日以降であれば預けることができそうですので、産休明け後に即復職することもできそうです。

追伸:先日台東区が行っている、ゆりかご・たいとう面接というのに行ってきて、認可保育園の状況を聞いてきたのですが、0歳児を認可保育園に入れようとした場合、4月の一斉入園のタイミングの入園しか現実的に不可能とのことです。
まれに空きが出ることもなくはないとのことですが、可能性は極めて低いとのことでした。

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筆者の戦略

妻が産休明け後すぐの復職を希望していることもあり、まずは認証保育所に狙いを定めようとしています。
ただ、認証保育所はどこも筆者の自宅からは距離があるため、4月の一斉入園のタイミングで近場の認可保育園への転入を目指していきたいと思います。

赤ちゃんがいる知り合いに聞いたところ、共働きであれば認可保育園にも通りやすいのでは?とのことでしたが、認可保育園と認証保育所でさほど値段の差もないため、そこまで無理して認可保育園にこだわる必要はないかなと考えています。
追伸:この点についてもゆりかご・たいとう面接で話を聞いてきたのですが、0歳児の入園申し込みは、大半の世帯は両親が共働き世帯であることから、それだけで入園できるというのは楽観的過ぎるという説明は受けました。

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