中古マンションに関するリフォーム業者の選定過程をブログにしました。
筆者は複数社の相見積もりを取ったうえで、どの業者にするのかを慎重に検討しました。
リフォームに関する筆者の方針や予算
まず、リフォームに関する筆者の方針や予算について整理したいと思います。
- リフォーム対象はマンションで広さは約80m2
- 予算は1000万円以内
- 水回りはキッチン、お風呂、洗面台は交換。筆者が購入した中古マンションは築15年でさすがに水回りの設備は古さを感じずにはいられない感じでした。トイレは売主が3年ほど前に交換したとのことで十分きれいだったため、そのままとしました。
- 床暖房を新設。もともとリビングには床暖房がついていたのですが、妻の希望で主寝室にも床暖房を入れることを検討していました。
- 床材も貼り換え。ボロボロではありませんでしたが、かなり傷んでおり、ちょうどよい機会なので張り替えることにしました。
- 間取り変更。購入時は3LDKでしたが、当面は2LDKの方が都合がよかったため、リビングインの洋室1部屋をつぶしてダイニングとしました。
その他も細かい点はいくつかありますが、大きなところだとこれくらいです。
主なところは水回りの交換であり、大きな間取り変更はしないため、いわゆるリノベーションとまではいかない感じです。
リフォーム業者の捜索
マンションの購入者が我々でほぼ決まった段階、具体的には売買契約書のドラフトをもらったころからリフォーム業者を探し出しました。
コロナの関係や対面で業者を探すことは時間の関係から難しかったので、インターネットを中心に業者を探すことにしました。
リフォーム業者は何社に依頼するのがよい?
何社に依頼するのがよいかは人それぞれの状況によって変わってくると思います。
多くの業者に声をかければいろんな案が出てきて選択肢が増えますし、金額についても自分が納得するものを選択できる可能性も高くなります。
他方で多くの業者に声をかけた場合、各業者の現地調査に立ち会ったり、見積もりをもらうときの打ち合わせだったり、かなり時間を取られます。
特に中古マンションの場合、リフォーム以外にも売買契約の締結やら住宅ローンの審査など様々な手続きがある中で、あまり多くの業者に声をかけるとパンクしちゃいますので、声をかけすぎるのは止めた方がいいと思います。
筆者は3社に声を掛けました。
声をかけたのは妻の知り合いがリフォームした際に利用したリクシルリフォームショップのA社、住友不動産(以下住不)、三井デザインテック(以下三井)です。
住不と三井を選んだのはよくわからないリフォーム業者に依頼してめちゃくちゃになるより、多少高くても安心が変えるならいいかという判断です。2社はウェブサイト等の事例集を見ていい感触だったため依頼しました。
最終的にはA社と住不で迷った末にA社に決めました。
三井は打ち合わせを何度も重ね、慎重にプランを決めていくという点に主眼をおいているようで、早めにリフォームを完了させて引っ越しをしたい筆者の希望には合いませんでした。
リフォームの期間が長くなればなるほど、入居が遅れ、ローンの支払いと現居の家賃が2重に続く期間が長いため、筆者には許容不可でした。
三井の提案ではリフォームの契約から入居まで半年くらいは時間を見てほしいとのこと。
施主の希望を組みつつ満足度を高めるために何度も打ち合わせをしてくれるというのは魅力的ではあるものの、さすがに半年は許容できませんでした。
現地調査の際の印象は三井が一番良かっただけに残念でした。
現居をリフォームするという状況でしたら、住みながらリフォーム案を考えられ時間にゆとりをもって相談できると思いますので、そういう方には三井はお勧めできると思います。
スケジュールの時点で筆者の希望に合わなかったため、見積内容を詳細に詰めるところまではいっていません。
住不はかなりの部分、筆者の希望に合っていました。
住不の魅力は大量仕入れをしているとのことで(三井もでしょうが)、「水廻りパック」という形で、住不指定の商品という限定はあるもののかなり安めの価格で水廻りの商品を納入できるとのことでした。
例えばキッチンであれば、リクシルのアレスタ、お風呂であれば、TOTOのWYシリーズなどです。
いずれも各社の最上位ラインではないものの、いわゆる財閥系デベの新築分譲マンションで標準装備されているクオリティですので、この辺りに特にこだわりがない方であれば、住不の水廻りパックはお勧めできると思います。
実際金額は確かに安く、キッチンパック(アレスタ)は税抜き80万円、バスルームパック(WYシリーズ)は税抜き90万円でした(いずれも既存の解体撤去、新設備の設置費等込み)。※金額は時期等によって異なると思いますので、あくまで参考程度に見てください。
その他にも国内外どのメーカーであっても基本的に取り扱い可能というのも心強かったです。
六本木にある住不ショールームに行ったのですが、いろんなメーカーの商品を実際に見れて非常に興味深かったのが印象的でした。
ただ、水廻りパックの標準品から外れた場合に他社と比較して割高感を感じる点はマイナス要素でした。
筆者はキッチンに60cmの大型の食洗器を導入したいと考えていましたが、その場合水廻りパックの商品では対応できず、結果として割高な商品を選ばざるを得ないというのが住不を断念した最大の要因でした。
筆者の要望に対して複数の案を提案していただくなど、担当者の方には好印象しかなかったので、そういう意味で住不採用しなかったことは大変申し訳なく思いました。
なお、住不はよくわからない諸経費という形で100万円弱程度の金額が入っていたのもマイナス材料でした。三井は諸経費が100万強でさらに許容できませんでした。。。
リクシルリフォームショップ選定の理由
で、結局リクシルリフォームショップの業者(以下「リクシルリフォームショップ」)にお願いすることになりました。
妻の知り合いの知り合いというバイアスはあったものの、コスト的に安かったのは事実ですし、金額が最も重要な要素であるのは言うまでもありません。
リフォームの提案力という点では住不や三井の方がよかったのは間違いないので、例えばリノベまでする方であれば住不等の方がよいかもしれませんし、もっと言うとリノベはリノベ専門の業者を選定するほうがよいかもしれません。
筆者も含め施主は基本素人だと思いますので、「どうしたいですか?」と聞かれてもうまく自分のイメージを伝えられなかったり、そもそもイメージを持っていないケースもあると思います。
そういう場面であっても住不等であれば、過去の経験等から施主の意向をくんだ様々なプランを提案してくれたりしてくれそうな感触がありました。
他方でリクシルリフォームショップについては、そういった提案力では劣るものの、余計な諸経費のようなものが価格に乗っていない点は魅力的で、「キッチンはこれ、お風呂はこれ、床材はこれ」みたいな形で、決まりきったリフォームを行うだけの場合は優位性があるように感じました。
つまり、リフォームに当たってコンサルフィーを払うに足るアイデアを出してほしいのかそうでないのか?という点がポイントになるのではないでしょうか。
リフォーム業者選定のスケジュール
最後にリフォーム業者をどういうスケジュールで選定していったのかをまとめて今回をブログを締めくくりたいと思います。
- 6/17 リフォーム業者への見積もり依頼&現地調査依頼
この段階では部屋の間取りや、大まかなリフォーム内容(水廻りを変える、床暖房を入れたい、一部屋つぶしてダイニングにするなど)を伝えるのみでした。 - 6/23 マンションの売買契約の締結
- 7/3 リフォーム業者の現地調査
3社時間帯をずらして同じ日に実施しました。物件の引き渡し前ですが、売主の許可を得たうえで現地調査を行いました。
この段階ではリフォーム業者目線で気になった個所についていろいろ指摘してもらって、指摘箇所のリフォームをする/する必要はないについてアドバイスをもらいました。
筆者は見積り金額の最大値を把握したうえで、優先順位が低いものを削るという方針だったため、リフォームするかしないか悩んだものはいったんリフォームする前提で見積もりを作ってもらいました。 - 7/24, 25 見積書の説明
業者によって差がありましたが、見積書を受領し、A社と住不から見積内容について説明を受けました。
この段階で筆者らの希望と異なっていた個所や金額面からリフォーム対象から除くと考えた項目について修正を依頼しました。 - 8/6 マンション代金の融資実行
- 8/7 リフォーム業者の決定
三井は見積書をもらった2日後くらいにお断りの連絡を入れました。
その後A社と住不で悩み、両者から再度見積書をもらったうえでA社にお願いすると決めたのが8/7になります。実際には8/3ごろには決めていましたが、一応融資が実行されない場合、当然リフォームも無くなるため、融資実行まで待ちました。
この段階でA社にするとは決めたものの、細かいプラン、例えばキッチンを具体的にどれにするのかという話までは決めていませんでした。
そのあたりの細かい仕様まで決めたうえで業者を選定してもよかったのかもしれませんが、最終的にお断りをするにもかかわらず、長期間振り回すのは申し訳ないと考え、この段階で決めました。